本格的で親切な入門書ボルダリング プロのインストラクターと運動音痴の整形外科医、2人で書いた新世界へのパスポート【紙の書籍】

本格的で親切な入門書 ボルダリング
プロのインストラクターと運動音痴の整形外科医、2人で書いた新世界へのパスポート

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保科宏太郎、飛松好子 著

B5変型 112ページ オールカラー
2018年6月4日発売
定価:1,650円+送料360円(合計2,010円)

 

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初心者がボルダリングライフをどう過ごし、身体をこわすことなく上達できるか「万年初心者であり、若かりし頃ははるか昔という筆者とその指導をしたエキスパートの保科さんが実際のレッスンに沿ってボルダリングの練習法を書いたものである。(中略)

レッスンで受ける保科さんの説明は、残念ながら素人の私には受け止めきれないことも多く、貴重な説明が私の頭を通り抜けてぼろぼろとこぼれ落ち、消えていくのが残念でならなかった。またこのような貴重な教えを多くの人にも知ってもらいたいと思うようになった。そこで思いついたのが、この本の執筆である。(中略)

登り方の説明だけでなく、ジムの通い方、ジムでの過ごし方等、初心者がボルダリングライフをどう過ごし、身体をこわすことなく上達できるかについて書かれている。

練習をしながら自分の運動器を再発見するような楽しみがある。保科さんの説明ぶりは私の好奇心をますますかき立ててくれる。(中略)

多くの人にこの本を読んでもらい、身体を労って末永くボルダリングを続けていただけたらと願う」(飛松氏まえがきより)

頭で理解し、 しつこく読み返す人にはきっとこの教科書が楽しめるだろう

「この「ボルダリング教則本」を作ることになったのは、共著者である飛松さんから熱烈なラブコールをいただいたためである。2013年の12月、当時勤務していた横浜のポルダリングジム「project」にプライベートレッスンを受けにやってきた飛松さん。聞くところによると、クライミングの経験は数年かあるが、全然上達しないとのこと。まず試しに登ってもらい、 どの程度登れるか見させていただいた。そして唖然とした。何年かクライミングをやったことのある動きどころか、 初めて登る人以下だ。 本人いわく「ものすごく運動音痴」とのことだが、ものすごくどころではない。「極めて稀な運動音痴」だ。スラブも垂直も登れない。当時、「projectは難しい」と囁かれていたが、そういう問題でもない。とにかく登れなかったのである。 しかし、飛松さんの熱意だけはすごかった。(中略)。

運動音痴や年齢のこともあり、 上達するスピードは世界トップレベルの遅さだが、情熱だけは決して負けず、諦めない気持ちがストレートに伝わり、そんなクライミングに対する気持ちが、正直うらやましい。今回この「ホルダリング教則本」には、そんな飛松さんとの講習内容がメインに書いてある (一部まだ、飛松さんの上達が追いつかず、先に書いてしまったところもあるが)。飛松さんのように頭で理解し、 しつこく読み返す人にはきっとこの教科書が楽しめるだ ろう。」(保科氏あとがきより)


【目次】

まえがき
第1章 ボルダリングの基礎知識
Ⅰ ジムに行ってみよう
ボルダリングの始め方。知っておくべき基礎知識。
ボルダリングとは
ボルダリングジム
ボルダリングに必要なもの
④安全管理

Ⅱ 用語を覚えよう
身体の部位や動きの基礎用語を知っておこう。
①身体の各部の呼び方
②身体の向きと運動の方向
③動きを表す用語

Ⅲ 登る前にこれだけはしよう
ボルダリングの準備体操、テーピングクールダウンなど。
①ストレッチ
②テーピング
③壁を使ったウォーミングアップ
④クールダウン
⑤アイシング

Ⅳ ジムの通い方と過ごし方
ジムではジムのお作法を守りましよう。
①通い方
②過ごし方
③ジムでのお作法

Ⅴ ポルダリンク上達の近道
上手くなるポイントがある。
①人の登りを観察する
②足を使う
③肩甲骨を正中に寄せ、肘を伸ばす
④ウォーミングアップをする
⑤ムーヴを学ぶ
⑥レストする

第2章 初心者編

Ⅰ これができれば様になる。最小限のムーヴ
①軸足と蹴り足
②初心者に必要な壁の立ち方と動き方
③初心者に必要な足の乗せ方
④移動の基本
⑤初心者に必要なホールドの持ち方、効かせ方
⑥初心者に必要な基本ムーヴ(動作)

Ⅱ 便利な壁とのお付き合い。初心者から脱出しよう
初心者のうちに身につけておく大事なテクニック。
①トラバース足の動かし方
②トラバース手の動かし方
③トラバースの実際正対、振りの複合
④壁を登る いよいよ壁を登ってみましよう
⑤初心者の練習法
⑥初心者編 最後に

第3章 初級編

Ⅰ いろいろなムーヴを知ろう
初級者に必要な基礎的なムーヴ
初級者が身につけておくべきムーヴについて詳しく紹介。
①初級者に必要な足の乗せ方
②初級者に必要なホールドの持ち方と効かせ方
③壁の利用と名所
④初級者に必要なムーヴ

Ⅱ さらに進歩するために
応用編としての課題攻略と練習法について。
①初級課題の攻略のコツ
②己れを知る

Ⅲ 初級者の練習法――あなたもこれで初級卒業。
①できない課題の分析
②力を無駄なく使うために心がけること

第4章 中級編

Ⅰ いよいよ中級。だんだん難しくなります
レベルアップのための基礎技術。1つ1つステップアップ!
①中級者に必要な足技
②動き系のムーヴ

Ⅱ ここまでできれば本書は卒業です――中級編のまとめとなる課題。できますか?
①ルーフに挑む
②中級課題を登る
③力

第5章 ケガと故障、その予防

①落下に伴う外傷
ボルダリングに伴う障害
③ポルダリング中毒
あとがき


【プロフィール】
保科宏太郎(ほしな・ひろたろう、現在伊藤宏太郎)
1983年生まれ。15歳のときにクライミングをはじめる。第4回・5回JOCジュニアオリンピック優勝。長年、小山田大氏と各国でクライミング修行、2009年にクライミングジム「project」を立ち上ける。ホールドの製造、クライミングウォールの施工、ルートセット、クライミングレッスン等、クライミングの仕事をなんでもこなす。projectのレッスンで飛松氏 と出会い、そのまま、飛松氏の専属講師となり現在に至る。趣味は昆虫採集・研究。

飛松好子(とびまつ・よしこ)
1952年生まれ。整形外科、リハビリテーション科医師。専門は義肢装具、障害者リハビリテーション一般、障害者スポーツ。生来の運動音痴にして運動嫌い。61歳時、人生の終わりに不得意なことに挑んでみたいと一念発起してボルダリングを開始。保科宏太郎氏に師事する。「歩みは遅くとも運動音痴でもやればそれなりにできるようになる」ということを身をもって知り、現在に至る。

 
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